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Apple、Face IDの精度を引き下げで、iPhone Xの生産を加速

ここ数ヶ月の報告で「iPhone X」の生産に遅れが生じ、2018年前半までは入手困難になることが予測されている。その一因と言われているのが、iPhone Xの新機能「Face ID」を実現するTrueDepthカメラの3Dカメラモジュールにあるといわれている。

米経済メディアBloombergは、iPhone Xの生産を加速するため、Face IDの仕様を引き下げることで生産を容易にし、3Dカメラモジュールの生産問題を改善すると報じている。

 

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高精度が求められた3Dモジュール

 

TrueDepthカメラはドットプロジェクタ、投光イルミネータ、赤外線カメラで構成され、その中でも3万以上の目に見えないドットを投射するドットプロジェクタが今回の問題を引き起こしている。専門家によると、このドットプロジェクタは非常に高精度な技術が求められ、微細な部品がほんの数ミクロンずれていても正常に機能しない可能性があると指摘する。

この精度の高さからAppleは早々にサプライヤーの1社を失っていたという。米Finisarは生産開始に合わせてAppleの基準を満たすことができず、現在、10月末までに基準を満たすべく精度の向上に努めているという。その結果、Appleが当初計画していた数よりも少ないサプライヤーに依存することになったとみられる。

それに輪をかけるのが歩留まり率の低さだという。サプライヤーであるシャープと韓国LG Innotekによるドットプロジェクタの歩留まり率はわずか20%だったという。2社は必要とされる精度を確保するため、生産を減速せざるを得なかったと伝えている。

 

仕様引き下げで歩留まり率改善

Bloombergによると、この仕様変更は「早秋」に決断されたと伝えている。この精度の引き下げにより、シャープは歩留まり率を50%以上に設定し生産を急いでいる。またLG Innotekはすでにそのレベルを上回っているという。その結果、3Dカメラモジュールの供給不足は2018年初頭に解決すると見られる。

Appleの発表では、Face IDの誤検出率は100万分の1としており、Touch IDの5万分の1よりも遙かに精度の高い生体認証技術と主張している。たとえ、AppleがFace IDの仕様を引き下げても、Touch IDよりも正確であると考えられる。

 

年内出荷台数は3000万台に

KGI証券のアナリスト Ming-Chi Kuo氏は、発売日までの出荷台数を200万~300万台年内の出荷台数を2500万~3000万台と見込んでいる。前回の予測である4000万台を大きく下回り、この状況の厳しさを表している。

 

Source:Bloomberg via MacRumors

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